105をメインコンポに据えた、コスパ最強のロード系ミニベロ!
クロモリフレームのミニベロに限定すれば、おそらく頂点の一角を占めるであろうRSC RSW Carlton(RSC RSW カールトン)。イギリスの老舗ブランドRaleigh(ラレー)が打ち出すこちらのモデルは、小径車にロードバイクのコンセプトを持ち込んだ同ブランドのフラッグシップモデルです。
RSC RSW Carltonのフレームは英国Reynolds社製のレイノルズ520、コンポーネントはその殆どをシマノの105で固めつつも、クランクはスギノのRD-5000Dと非常に豪華な取り合わせ。また56/42Tの大径チェーンリングを備えており、ロードバイクに肩を並べられるよう設計されています。フロントフォークにはカーボンフォークを採用し、路面からの微振動を吸収。振動が伝わりやすいミニベロの弱点を補強しています。また、リアキャリアが付けられるようシートステー内側にダボ穴を用意するなど、走行面だけじゃなく実用性にも配慮。1965年から小径車に並々ならぬ力を注いできた、Raleighのトップグレードに相応しい1台です!
モデルの身長:170cm
ミニベロの印象が変わる!?ロードバイク的疾走感。
デフォルトでセッティングされている20×1インチの細いタイヤは転がり抵抗が少なく、元来ミニベロが不得手とする中〜高速域のスピードの維持に大きく貢献してくれます。ホイールは451サイズを採用し、一般的な406サイズより一回り以上大きい20インチホイールに。タイヤの選択肢が限られるデメリットもありますが、ロードバイクと肩を並べるなら451サイズ一択なのでは。
メインコンポは信頼性の高いシマノの105で固めており、変速性能や制動性など自転車に求められる要素を幅広く網羅。完成車ではあまり見かけない105のハブが使われるなど、妥協のないスペックはRSC RSW Carltonならでは。ボクらにとっても、ホイールの手組の際にお世話になる機会が多い良いハブです!
クラシックだけど最新。新旧織り込んだグッドバランス!
性能はバリバリのロードスペックですが、RaleighらしいクラシックなルックスもRSC RSW Carltonの魅力。胴抜きのロゴやラグを模したヘッドチューブの補強リングなど、100年以上の歴史を持つ老舗ブランドらしさをのぞかせてくれます。シルバーパーツの散らし具合も完成度が高く、カスタムしていくのを躊躇うほど。まずはサドルやペダルなど、手を付けやすいところから攻めてみるのもいいのでは。
ミニベロロードとしての使い方以外にも、専用のキャリアや泥除けなど、オプションパーツとの組み合わせが楽しめるのがRaleighの特権。同じくイギリスブランドであるBrooksのレザーパーツでのカスタムも、クラシックさを追求するならマストです。もちろん軽量パーツなどでミロード系ミニベロとしての走行性を追求するも良し。ユーザーの要求に応えてくれる出来るヤツです!