身長差60cmまで対応！独自の哲学が息づくミニベロ。
ダウンヒルのベルギーチャンピオンとして活躍後、Birdyの開発にも携わったステイン・デフェルム氏 が立ち上げたStijnCycles（ステインサイクル）。現在はロードとシングルの2種がラインナップしていますが、今回はシングルスピードをご紹介！ 一瞥しただけでは決して分からない、StijnCyclesのこだわりがしっかりと詰まっています。
Peg Single Speed（ペグ シングルスピード）は、同ブランドの特徴である身長140〜200cmまでをカバーする、小径ホイール専用ジオメトリーを採用したシングルスピードのミニ ベロ。S.W.S.ジオメトリー（Small Wheel Specific Geometry）と名付けられたこの設計は、シートチューブをオフセットすることにより、幅広い身長差でも1サイズで対応する画期的なアイデア。サドル は、なんと50〜82cmまで調整可能。コンパクトなので輪行もしやすく、持ち運びや収納にも便利です！
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モデルの身長：168cm
クイックな反応とダイレクト感。街中を爽快に進む。
試走前は漠然と軽量かつ高剛性という月並みなイメージを持っていましたが、予想を超える反応の良さに驚きまし た。トリプルバテッドのフレームの素材には7005アロイが採用されており、ダイレクト感や漕ぎ出しやコーナーからの立ち上がりなど非常にクイック。標準 装備である46Tのチェーンリングと16Tのフリーの組み合わせに物足りなさを感じるのではと思っていましたが、街中ではそのギア比が非常に効果的に感じ ました。
シングルスピードのミニベロなので長距離は苦手ですが、活躍するフィールドを街中に設定すれば物凄く的を射た1台になるはず。小気味よくシャキシャキと進んでいく爽快感が楽しめました！
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高いパフォーマンスと持ち運びの容易さ。
各パーツに凝った作りが散見されますが、ヘッドチューブはモダンなフレームでは標準と言って良い上下異型のテー パードヘッドチューブ。ロードバイクを始め多くのジャンルで見られる規格ですが、ことミニベロとなると一転して少数派に。負荷がかかる箇所は抜かりなく剛 性を高めています。コラムは二分割構造になっており、上部のステアエクステンションを外してもフォークは落下しない優れた設計です。
ハブはナット留めではなく、5mmの六角レンチで着脱するフィメールボルトのボルト留め。ホイールの着脱に限らず主要なパーツの組立を5mmの 六角レンチで賄うことができ、輪行など工具を減らしたい際に非常に便利です。またクイックリリースにもかんたんに変更できるので、使い方に合わせて選べる のも嬉しい。
リアエンドにはStijnCyclesのロゴが刻印されており、ブランドの強いこだわりを感じます。廉価なシン グルスピードのトラックエンドは補強が無いものも多いのですが、Peg Single Speedはステンレスのプレートが外側だけでなく内側にも補強を完備。細かい箇所ですが、真摯な物作りへのこだわりがうかがえます。
美しくも意欲的なカラー展開。
定番のブラックが見当たらないという、意欲的な4色がラインナップしたPeg Single Speed。下地にはリン酸塩皮膜処理が施されており、耐腐食、防錆に加え塗装の密着性を高めています。発色が非常に美しく、ブラックを外した理由にも得心が行く仕上がりに。
シ ングルスピードならではのカスタムの容易さもPeg Single Speedの魅力。ハンドルなどはもちろんですが、ロングリーチのブレーキを用意すればタイヤの選択肢が豊富な406へのサイズダウンも可能になってお り、最大38mmまでのタイヤ幅を許容します。リアハブはフリップフロップ仕様なので、固定ギアを追加しても面白そう。