敢えてこそのベーシック。まっさらな白地に、何を描こう?
2010年前後に、Surly(サーリー)の名前を一躍東京のストリートシーンに浸透させた立役者、SteamRoller(スチームローラー)。ピストブームの真っ只中、ビルダーフレームと並んで人気を博したのは記憶に新しい。ブームから数年、これまで多様化・細分化を繰り返しながら移り変わるシーンの中で、その姿勢はあくまでマイペース。どこまでもオレ流。この際しっかりとスチームローラーを魅力を伝えたい!と思い立った次第です。
フレームから仕上げていくのがSurlyの醍醐味ですが、予算が高額になったり、そもそも自由度が高すぎてどーしていいのやらだったり。手軽に、まずは乗って頂くのが最大のミッション。だから敢えてこそのベーシックな仕様でお届け。乗りながらアレコレ考えられる、まっさらな白地を用意致しました。
モデルの身長:174cm
軽い出足と安定感で乗りやすく。
ボクらがフレームからアッセンブルしたこのSteamRoller(スチームローラー)は、軽い出足と安定感を特に重視。比較的にゆるいポジションで握れるよう、ハンドルはワイドなライザーバーを採用しています。タイヤはブレーキを変えることなく32Cくらいまで履けるので、選択肢にゆとりを持ったタイヤ選びができますよ。
難しいことは一切なし。手軽に、かんたんに乗り出せるのが今回のスチームローラーのコンセプト。最近のモデルではリアエンドにダボが設けられ、Surly(サーリー)らしい拡張性が追加されました。自分のスタイルに合わせた、自由なカスタムを楽しめる。シングルスピードならではの特権です!
カッコよさと、基本的なことを大事にしました。
自転車をフレームから組み上げるとき、立ちはだかる壁と言えば規格と予算。コンセプトを崩さず、機能性とデザイン性を担保。加えて今回はレディメイドなので、それぞれのパーツの確保しやすさも考慮させて頂きました。
SteamRoller(スチームローラー)のグリップには、ストリート系チャリの定番、カルトのワッフルグリップを採用。お馴染みVANSのソールパターンを模したこのグリップは、握りやすくカッコいい逸品。Surly(サーリー)にバンズの組み合わせって、なんか良くないですか?トレンドのワイドなライザーバーにもよく似合います!
制動性を司るブレーキには、これまた大定番のBRS101を。完成車だとプアなブレーキが付いていることが多いのですが、きっちり減速できるようワンランク上のブレーキに。タイヤクリアランスも確保されているので、~32Cまでのタイヤなら問題なく使えます。ハブはメンテナンス性が高く、かつ転がりの良いシールドベアリングタイプ。しっかり走ってきっちり止まる。基本的なことを大事にしました。
バック・トゥー・ベーシック!辿り着いた先に待つ原点回帰。
モノトーンの色調で統一されたSteamRoller(スチームローラー)は、ベーシックさを貫いた今回のコンセプトの賜物。結果、Surly(サーリー)のロゴ映えもなかなかイイ感じに。カスタムベースとして、また最初の1台として。どうしても色々と手を加えてみたくなるのがSurlyですが、欲望に負けずにシンプルに仕上げております。
また、カスタムも楽しめるのがベーシックさの強み。カスタムの自由度はオーダーに及ばないものの、乗りながら自分に必要な機能を模索できるのは、なかなかのアドバンテージ。もうちょっとココをこうして欲しい、なんて要望もぜひお寄せください!